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勝負はツースリーから。 [日々。]

高校生だったか大学生だったか忘れたが、とにかくそのくらいの時期、
毎晩あなたの話を聞いていました。

考え方の一つの指針でした。
(大人はこう考えるのか)
(この事件に対しては、こう判断しなければならないのか)
事件事故や、起こった出来事を通して、世相を読むのだ、それを元にこれからどうなるのか、どうすべきかを考えるのだ。ということを教わった。

そのうち自分も年取っていって、あなたの下す判断や評価も『絶対正解』ではないということがわかっていって、考え方が合わないことやもういいや感が出てきて、だんだん見るのをやめてしまったけど、

あの時、汚い事件や暗い世相を延々と映しながらも、最後には必ず
「また明日」
と言ってくれたおかげで、次の日もなんとか頑張って学校行ったりバイト行ったり友達面してくる仲良くもない奴と話合わせたり糞みたいな家に帰ったりできていました。

テレビなのに滑舌がいいわけでもなく、むしろつっかえつっかえで、英語だって全然発音がいいわけでもなく、カタカナで書けそうな英語で、なのに
そんなことは瑣末でどうでもいいことだ。といわんばかりの発信力がかっこよかった。

筑紫さん、さようなら。

あの時、「では」とか「失礼します」とかじゃなくて、「また明日」って言ってくれて
ありがとうございました。

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