SSブログ

一つの時代の終わり [うまっこ]

子供の頃、競馬が何かも知らず、ただ馬が走ってるのがテレビでやってると
次々チャンネル替えてた手を止めて
「5番、がんばれ!」とかやってた。

で、その日は確か、競馬ファンでもないのに姉が「お、今日は有馬記念じゃん!」とか言い出し
テレビ点けたら、テレビの中の人たちがなんか知らんがすげー盛り上がってて
当然それがなんで盛り上がってんのかとか、有馬記念が何かとか
誰が出てるかとか
まったく知らず見てて、
小学校高学年の私は、オグリキャップっていうぬいぐるみになっちゃうぐらいすごい有名な馬がいる
ってことは知っていたけど、当時は馬なんてみんな同じに見えたので
オグリとホワイトストーンの区別も付かない。

よくわからんが、なんかオグリがすげーってことと、このレースで引退するということと
でも今日は勝てないだろうね、ってなことを聞かされて
見ていたら
最後の直線で凄いことが起きた。

あれは何だったのか。
初めて『歴史』を見た。
よくわからないくせにすげー感動した。
競馬場の何万人っちゅー観客がオグリコールを始めた。

だって馬が走ってゴールしただけなのに、
何万人って人が、明らかに感動して
馬の栄誉を讃えていたんですよ。

小学生にとっちゃ馬は馬で、
可愛い動物なんであって
ペットみたいなもので
それが、走ったら人間感動さすって
そのことにまず感動した。

それで競馬観るようになった。

人生に必要なことのほとんどは、
競馬から学んだ。

ジョルノ・ジョバァーナのそれが、名も知らぬギャングスターであったように
私にとってはオグリキャップが最初の分岐点でした。

オグリありがとう。

共通テーマ:競馬

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。